日々のアカセDIARY

2020.01.08

冬の金沢/貪る/食紀行

■灯籠
金沢駅前におもてなしドームと呼ばれる、バスターミナルなどを包み込む巨大なガラス張りのドームがある。そこには冬を彩るイルミネーションとして灯籠「古都紡ぐ光里(ことつむぐあかり)」が置かれていた。この和の感じがスタイリッシュな屋根と調和して品のある空間を引き立てていた。

■魚
天気予報は晴れなのに…灰色の空から小雨が降る。不思議がっていると現地の方から助言を頂いた‐‐‐「金沢に天気予報を信じている人はいない。常に折り畳み傘は持っていた方がいいよ。」
あとで調べてみると、日本は世界で二番目に降水量が多く、日本一の県は石川県だった。年の半分雨が降る年もあるから驚きだ。
だが雨が多いからこそ、海と山が近い金沢では、山や里の栄養を含んだ水が河川へ海へ流れ、脂を持つプランクトンが増える。それを食べる魚は、旨味のもとになる脂肪分が増える。金沢で一番雨が降るのは秋から冬にかけて。寒い場所に生息する魚は脂肪分が蓄積しやすいのも重なり、魚の脂のノリが別格だった。

■肉
加賀屋の和牛あぶり焼き御膳。美しい器に盛られる、肉の写真を見ていると、もしかして能登牛かと期待が高まる。 「能登牛なら和牛と書かないだろう」と薄々思うものの和牛御前を注文。 運ばれてきた御膳の器が写真と異なり鰻重の器で期待がしぼんだが、一口肉を食べるとまるで鰻のように柔らかく、思わず貪る。 おいしゅうございました。

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